その１からの続き


ノンビリした流れを下ってくると、この姑射橋が見えてくる。
ここからは、再び川下りの遊船の区間になる。


橋下をくぐったところ。
両岸の上のほうに旅館やホテルが立ち並ぶ。
いずれも、川岸から大きく張り出していてチョット怖い建築方法。


天竜峡には大きな瀬はなく、ノンビリと進んで行ける。
旅館地帯を過ぎると、日が差しこんで天竜峡の見事な渓谷美が楽しめる。
前方には、天竜峡を周遊する歩道のつり橋が掛かっている。

この区間の遊船は、下流から船外機の動力で遡ってくるので注意が必要。


いくつかのＳ字カーブを曲がり、ＪＲ飯田線の鉄橋をくぐり、
徐々に渓谷が広くなってくると右岸から（写真は上流を向いて撮影したもの）
阿智川の透明な水が流れ込んでくる。
ここの広い川原で、小休止。
夏は泳いだら気持ち良いだろうなー！

天竜川本流の少し緑がかった水と、阿智川からの透明な水が、
交わらずに、平行したままずーっと流れて行く。


阿智川の流れ込みを過ぎると、道路からも遠く離れ、人家も何も見えなくなる。
ほんの数ｋｍの区間だが、川の水に山が削られた荒涼とした景色が続く。
なにか、大自然のパワーに圧倒されそうな雰囲気。

北山川の中流にも少し似た景色が続く。


流れのゆるい、あるカーブを曲がると、突然現れた売店船。
意外性に、ちょっと笑ってしまった。
川下りの遊船の為のものなのだろう。



下流のダムの影響で、だんだん川の流れが広く、ゆっくりになってくる。


足を前に動かして、フネの中で上を向いて寝そべる。
空の雲と、色づき始めた木々の枝先が視界を横切ってゆく。
もう流れも緩やかで、水の音も聞こえない。
静けさの中を、ゆらりゆらりと流されて．．．気持ち良いねー。


そうこうしているうち、ゴール地点近くの橋が見えてきた。
流れはほとんど無くなり、空が綺麗に写りこんでいる。
日も少し傾いてきて、ちょっと寂しい雰囲気に。
ポチャリポチャリと、ゴール目指して漕ぎ進む。


ゴール地点からあぜ道を登りきって線路を渡ると、ＪＲ飯田線の唐笠駅。
電車を使った回送には至極便利かも。（地図はココ）
駅前の広場は、川下り遊船のお客を回送するバスや、一般の観光バスで
込み合っていて、マイカー等を停める場所は無さそう。

周りには一般の人家も無く、秘境駅の風情。


国道へ向けて走って行く途中にこの看板が！
遊んだ後は、安全運転で帰ろう（笑）