番外編:瀬戸内海横断(岡山県牛窓、小豆島、香川県庵治)2006.10

牛窓ウォータートレイル事務局主催の、瀬戸内海横断トレイルワンデイツアーに参加してきました。実家近くの牛窓から、四国香川までは近くて遠い場所。そこまでシーカヤックで行ってみたいと思っても、エキスパート以外は簡単には行けない。そこを今回はツアー参加という形でチャレンジすることが出来ました。
 


全行程25km
前島−千振島(9km)、千振島−戸形崎(8km)、戸形崎−庵治(8km)


岡山県牛窓港から小さなフェリーで前島に渡り、島の南側にある海水浴場に到着。(7:57)

今回は初めてのルートで距離も長いので、自艇ではなくレンタル艇をお願いしてあった。
用意してあるのは初心者向けの艇かと思っていたら、
本格的なシーカヤック(右のオレンジの艇)シーワードVision、だった。

今までの経験上10km以上フェザーで漕ぐと手首が痛くなるので、パドルはアンフェザーにセット。


ミーティングと出艇準備を終えると、めいめい海に浮かんでウォーミングアップ。
私のフネは、見た目はかなり細く見えたが意外と安定が良く一安心。
ガイドさんを先頭に、9km先の千振島(小豆島の北西端)をめざして
ゆっくりペースでスタートした。(8:26)


バックの小型フェリーは、「マザーシップ」こと、この日の伴走船(9:01)

通常は、牛窓⇔前島航路の2号艇なのだが、この日は万能の支援船として大活躍。
広い海面を横切っていくのに、大きな船(小型フェリーといっても10tトラックが2、3台乗るぐらい
の大きさで背も高い)が伴走してくれるのは非常に心強い。
休憩は伴走船の近くでするが、それ以外の時は伴走船はかなり後ろを走っている。

この日は小潮で(それを狙って開催日を決めているそうだ)、しかも流れが弱くなる時間を狙って
スタートしているので潮の影響はあまりない。しかも追い風がすこし吹いていて、海面はべたなぎ。
これ以上のコンディションは無いだろう、というぐらいの上天気だった。
途中暑くなってきて、ガイドさんにフネを確保してもらいながらPFDの下に着込んだ
パドリングジャケットを脱いだ。


途中で2、3度休憩した後、小豆島の北西端の千振島に到着(10:18)

きれいな砂浜を持つ小さな無人島で、景色も最高にいい。
こんな島でキャンプツーリングしたいな〜。
ストレッチをしながら、小さな島を少し探検した。


マザーシップが到着。なんと、この無人島に接岸してしまった。
ウーム、この船さえあれば海上の「どこでもドア」みたいなもんだね〜。
休憩したりおやつを食べた後、8km先の戸形崎(小豆島南西端)をめざして出発(10:46)


海上で集合写真を撮影(11:25)

20艇で円陣を組み、ランプの上から海をバックに撮影してもらった。


豊島、小豊島を右手に見ながら、のんびりと小豆島の西岸を南に進んで行く(11:27)

湾奥の土庄港からは、岡山・香川向けの高速フェリーが次々に出入りしている。
湾の手前でタイミングを見計らい、船団でダッシュして湾を一気に横切った。


小豆島南西端の岬を回ったころがこの日の昼食ポイント、戸形崎小学校下の海岸(12:08)

小学校のすぐ下に、こんな良いビーチが広がっているのだから、夏の体育の授業は
プールじゃなくて海のほうが面白いだろうなー(現在はすでに廃校になっているそうです)


小学校下のきれいな砂浜に上陸(12:12)

いやー、天気が良すぎて暑いぐらい。残すは全行程の1/3、四国まではあと8km。
疲れもあまり無く、楽に来ちゃったな〜というのが、この時点での正直な印象。


マザーシップが到着し、トン汁とおにぎりの配給が始まった。
いやー、ほんとにこの船は「どこでもドア」だね。

食事の後は、小学校の建物の影や廊下の隅でごろんと昼寝。
非日常的で何ともいえない時間がノンビリと流れてゆく。

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